長期投資で報われるには国際分散投資が前提条件2006/11/04 13:54

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本日のテーマ【長期投資で報われるには国際分散投資が前提条件】


長期投資が報われるためには、分散投資が必要不可欠です。長期保有して
いても1銘柄の株式では、たとえ現在優良企業として磐石だと判断できて
も今後将来10年以上にわたって上場し続けている保障はありません。

カネボウ、雪印乳業、西武鉄道。常識的にはこうした安定企業までもが
まさか上場廃止になることを予想できた人は多くは無かったはずです。

安定株を長く保有するだけでは、長期投資が報われるには不十分だという
ことは明らかです。

では、どれだけの株式を投資したら十分だといえるでしょうか?

前回の話とも関係しますが、銘柄を選択的に保有するということは逆に
言えば圧倒的多数の上場銘柄を保有しないことになります。よって圧倒的
多数の上場銘柄を選択しないことによって長期的な上昇トレンドに乗りそこ
なうことになり、TOPIXや日経225などのベンチマークを長期的に上回る
ことが難しくなることを考えると日本の上場企業の株数だけでも100銘柄
程度を保有しないとベンチマークを長期的に上回ることに対して不利になる
と予測できます。

さらに、日本の株式市場だけでも分散が不十分です。1989年から2002年まで
の10年を超える期間で、国内株式市場全体の下落基調により国内で株式分散
しただけでは限界がありました。

米国をはじめ、今後一層経済成長が見込めそうな東欧、アジア地域の株式
市場などにも分散投資しなくてはなりません。

個人の投資家が小額資金でこれを実現するには投資信託をおいて右に出る
ものは今のところなさそうです。


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