ファンド・オブ・ファンズの類はコスト高 ― 2006/11/12 09:58
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本日のテーマ【ファンド・オブ・ファンズの類はコスト高】
単体のファンド購入ではリスクが大きいということで、いくつかの単体のファンド
を組み合わせて一つのファンドに再構成したファンドをファンド・オブ・ファンズ
と称して販売されています。
ヘッジファンド、公募型のファンドにおいて様々出てきておりますが、はっきり
しているデメリットが２点あります。
一つは、再構成されたファンドは単体ファンドにかかるコストが累積しているわけ
ですからこうした隠れたコストが仕組みの上で確実にパフォーマンスを低下させる
ということです。
もう一つは再構成されたファンドはあくまで一つのファンドですから、ファンド
の運用機能としてファンドマネージャーが選択したファンドを見直して資産配分の
リバランスを遂行したいと思ったときに社内外での種々の手続きが必要となるので
小回りが効きにくい、という単体ファンドにもあるデメリットを同じように持って
いるということです。
一見、万能のように思えるファンド・オブ・ファンズにはこうした大きなデメリット
があると言うわけです。
そもそも大きな骨組み部分であるアセットアロケーション（資産配分）は個人の
ライフステージやリスク許容度によって異なるわけで、この大きな骨組みまでも
ファンド・オブ・ファンズやバランスファンドなどで画一的に規格化してしまおう
という発想自体に無理が有るように思います。
大きな資産配分の骨組みは、できれば同じ目線に立って一緒になって考えてくれる
資産運用のホームドクターともいうべき独立系ファイナンシャルアドバイザーに
相談すれば良いでしょう。
ファンド（投資信託）を購入する最大のメリットは、小額資金で国内外に効率よく
分散投資ができるという点です。
この考え方をさらに発展させて一本のファンドにまで再構成させる、という考えは
ちょっと度が過ぎると考えて良いと思います。
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