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《富裕層の資産形成大研究！》　【2006/11/26行】
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本日のテーマ【景気循環サイクルの読みと相場の読みは別物】


経済現象には景気循環サイクルがあると言われています。短いサイクルのもの
はキッチンサイクル、長い周期のものはコンドラチェフサイクルが学問的に
知られています。

しかし、これを相場で利益を取ることに利用しようとしてもほとんど役に立ち
ません。理由は簡単です。大きく２つの理由があります。

一つは、相場の時間スケールと学問的な景気サイクルの時間スケールが違う
ことです。最も時間スケールの短いキッチンサイクルでも3年から4年の周期
があります。

相場で利益を上げようとしている人が平均3.5年の周期スケールで予測を立て
ているとはとても思えません。相場参加者はもっと短期的な時間スケールで
相場を見ているはずです。

2つめは、周期のずれの精度です。一番短いキッチンサイクルでも前後1年
の誤差があるのはごく当たり前として取り扱っています。

相場を張っている人にとって周期の誤差が1年もあるような情報だと役に
立つわけが有りません。かえって命取りになるでしょう。

以上のことから、景気循環サイクルはあくまでも学問的な見地から経済現象を
スマートに説明するには良いでしょうが、金儲けのための相場予測とは全く
切り離して捉えるべきだということができます。

同様にしてエコノミストなどの経済予測論議に関しては、あくまでもいかに
ロジックをスマートに立てて過去の結果と将来の予測を結び付けて矛盾無く
説明できるか、というロジックのプロセスの美しさを楽しむものであると割り
切るべきでしょう。

彼らの予測自体を結果から当たった、はずれたということで彼らを評価すべき
ではありません。そもそも、相場でいうところの短期間での相場サイクルなど
予測できないからです。というよりも経済用語でいうところのサイクルとは、
単に山と谷があればサイクルと認められているものですが、相場予測で求めら
れるべきサイクルとは、数学的に厳密に周期性が認められるようなサイクルで
なければ役に立たないはずですが、そのようなサイクルは世界の株価指数や
為替相場のチャートを調べる限り、厳密な周波数解析（ＦＦＴ）をもってして
も見出されておりません。

それに対して唯一はっきりしていることがあります。世界全体的にみると、
資本主義経済が持続していく限り、世界経済の発展とともに世界全体の株価は
長期的に上昇し続けるということです。



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