長期分散投資戦略に為替ヘッジは必要か?2006/12/29 23:30

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《富裕層の資産形成大研究!》 【2006/12/29】
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本日のテーマ【長期分散投資戦略に為替ヘッジは必要か?】

結論を先に上げれば、必要はない、と考えています。ただし、これは、私見で
あって、これが絶対的な正解ではない、ということを付け加えておきます。

具体的に過去の例で見てみましょう。過去36年間(1974年から1206年)まで
に日本株は約8.6倍、外国株は約14.1倍になりました(出展:最強の個人資産
形成術 米田隆 著 ファーストプレス社(2006)より)。

その間、ドル円の為替相場は1ドル約300円から約120円と2.5倍円高になり
ましたが、14.1倍に値上がりした株式は為替による円高を十分に吸収できた
ことがわかります。

これは、企業が創造した付加価値が株式市場の上昇へと反映される、その成長
が、為替市場という国家間の通貨の相対価値の変化よりも大きかったことを
意味しています。

今後も長期的視点に立てば、株式市場の長期的な値上がり幅が、為替の変動
幅(特に少子高齢化社会に突入した日本の通貨と他国の通貨との需給関係の
方向性を素直に想像すると、私は長期的に日本の円安傾向を想定している)
を吸収して、上回る傾向が続くものと考えています。

では、金利収入を主目的とする外国、特に米国債券市場に投資した場合は、
どうだったでしょうか?

日米の金利差はおおよそ過去30年間で平均3.5%ありました。10年であれば
単純に10倍しても35%になります。36年間では単純に126%の差になるのです。
円高リスクがあっても長期的視点に立てば米国債を買うメリットがあり得る
わけです。

例えば、1981年に30年米国債を買っていた場合、14%の金利を2011年まで
受け取り続けることができるのです。

そもそも外国の金融商品を買うこと自体に資産の通貨分散効果が含まれて
いると考えます。


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